一筆啓上火の用心、おせん泣かすな、馬(むま)こやせ
昨夜隣火(りんくわ)忽(たちまち)に消(きえ)、貴寺(きじ)安穩(あんおん)喜悅(きえつ)々々
づく御貸(おかし)可㆑被㆑下候
づくとはみゝづくのづくにて候、みゝづくと認(したゝ)め候ては、長々しく相成申候(あひなりまうしさうらふ)に付(つき)づくと相認め申候